東京ステーションホテル宿泊記 


2015年11月15日~16日

( )は、乗車車両の車号です
  結婚記念日にホテル宿泊を計画することにいたしました。眺望抜群(52階~67階)の横浜ロイヤルパークホテルと2012年に営業を再開した東京ステーションホテルを候補としてあげましたが、鉄としては、東京ステーションホテルをチョイスしました。そして、せっかく宿泊するとなれば、川端康成(ノーベル賞作家)の執筆にもある、人々の行き交う様子を眺められるドームサイドの部屋しかありえません。そこが、予約できない場合は横浜ロイヤルパークホテルに変更いたします。
 2ヶ月前に、ネットの旅行会社より予約しました。ギリギリでの部屋の確保でした。

 
川端康成と東京ステーションホテルについて

川端康成が1956(昭和31)年に ドームサイドの部屋(317号室)に約1ヵ月滞在し朝日新聞の連載小説『女であること』を執筆。
この小説の冒頭に下記の記述がある。

「窓の金網から、乗車口が真下にながめられる。改札口 をひっきりなく出入りするのが、正面に見える。
思いがけぬところに、ホテルの部屋があるものだ。乗車口のドオムの裾が八角になって、それはみな三階の客室の窓である。
『ながめても、ながめても、見あきィしまへんね。一日じゅう、にぎやかに、人が動いているさかい・・・・・・。うちに見られてんの、誰も知らはらへんしね。』」



ホテルの部屋からの眺め

 3階が客室



東京駅

東日本旅客鉄道・東海旅客鉄道の駅 なお、東京地下鉄(東京メトロ)にも東京駅駅がある。

住所  福東京都千代田区丸の内一丁目
乗り入れ路線  
   新幹線2路線  東海道新幹線、東北新幹線 (その他通称 上越、北陸、山形、秋田新幹線)
   在来線4路線  東海道本線東北本線総武本線京葉線 (その他通称 山手線、京浜東北線、中央線、横須賀線、上野東京ライン)

年表
1914年大正3年)12月20日 開業
1915年(大正4年)11月2日 東京ステーションホテル開業
1933年(昭和8年)12月27日 東京ステーションホテルは東京鉄道ホテルとして再開業
1945年(昭和20年)5月25日 空襲による火災により屋根等が焼失
1945年~1947年 修復工事により3階建の駅舎が2階建に、南北ドームは丸型から台形に変更
1954年(昭和29年)10月14日 八重洲口新駅舎完成
2003年5月 重要文化財に指定
2006年(平成18年)3月31日 東京ステーションホテル営業休止
2007年(平成19年)5月30日 復原工事開始
2012年(平成24年)10月1日 東京駅丸の内駅舎・復元工事完成
2012年(平成24年)10月3日 東京ステーションホテル営業再開



 **2015年11月15日(日)**  曇りのち晴れ

 
京浜東北線北行で11時前に東京駅に到着。まずは、5~6番線に向かいました。有楽町寄りに開業当時の古い支柱などがあります。何枚か写真を撮り、丸の内南口の改札から出場します。ランチの予約をしてありますが、少し時間がありますので、東京ステーションホテルに荷物を預け、ぶらぶらします。

 
時代を思わせる装飾が施されている 

北ドーム

南ドーム
 
 写真を撮る方が大勢

 東京駅表示

駅舎


 ランチの予約時刻の11時30分に店を訪れました。ホテル内2階にある「ブラン ルージュ」というフランス料理のレストランです。
ここを選んだのはホテルの見学ツアーがあるからです。プラン名は「ホテル館内見学ツアーとスペシャルランチ」 ちなみに7,200円です。なお、ディナーには見学プランの設定はありませんでした。

 食事の前に、スタッフの方に案内され、見学ツアーが始まりました。ホテルに入ると、とにかく南北に長いのが特徴的です。廊下には、過去の東京駅の写真や絵が展示さてております。
 
東京駅の歴史、ドームのレリーフを中心に説明していただきホテル内をまわりました。ホテル内のアトリウム(朝食ラウンジ)、スイートルーム等も見学することができました。約40分、分かりやすく楽しめました。

 
東京ステーションホテル 駅舎模型

 ドーム
丸の内駅舎の南口に南ドーム、北口に北ドームが位置する。
1945年に戦災により消失し、2年後に工事を終えたが8八角屋根の2階建であった。2007年からの復元工事により、建築築当初の3階建てに戻し、南北両ドームの内外の意匠も再現した。


南ドーム

 南ドーム3階から
復元にあたり新たなデザインの柱
ADMMⅫ 2012の刻印

床の放射状の模様
放射状の模様は
改修前の天井のデザインを図案化


 
 
ドームレリーフ (写真は南ドーム)
 ドーム内部

 ドーム見上げ部

黒い部分は戦災で焼失したレリーフの一部
 南ドームのみ

鷲レリーフ
秀吉の兜のキーストーン

鳳凰、八束、動輪のレリーフ
 天井中心飾り
機関車の車輪のような形状


クレマチスレリーフ 
 千支レリーフ

鏡と剣のレリーフ
 

ホテル内 
廊下2階
廊下は非常に長い
写真の展示
 
 廊下には駅の写真が

 ゲストラウンジ  アトリウム 
席数94席
 創建当時の赤レンガと鉄骨

 大きな天窓

 広いスペース
 スイートルーム
 広々としたリビングルーム

 ベッド
 窓からの景色


 ロイヤルスイート
  見学が終了し、いよいよ食事です。2階の奥にあり静かです。店内は満席でしたが窮屈感はまったくありません。天井も高く開放感があります。
感想は、久しぶりにおいしい料理をいただきましたの一言です。どの料理も満足でした。
 

 ブラン ルージュ
フレンチ松花堂

スープ
ローストビーフ

スイーツ

 チェックインまで時間があるので、東京駅の写真を撮りに行きました。時間をつぶして、いよいよチェックインです。



 今回、予約したプラン名は、 【ホテル開業100周年記念】Historical Tour 1915-2015 で、部屋のタイプはドームサイド コンフォートキング です。
部屋に入りカーテンを開けると、窓からは丸の内北口改札が見え、念願の改札を出入りする人々の行き交う光景を目にできます。下から写真を撮っている人もおり、下を覘きにくいですが。
ドームサイドの部屋のため、天井も高く開放感がありました。浴室もトイレと別れてかれており、浴槽と洗い場も独立していました。また、レインシャワーも取り付けられておりました。ただし、私にはレインシャワーは必要ありませんが。
 なお、常備されているメモ用紙は作家の松本清張や川端康成などがよく訪れていたことにちなみ、原稿用紙のデザインになっております。

 夜になり、駅周辺をぶらぶらし、夕食を取りました。
 そして、21時頃ホテルに戻り廊下の絵画や写真を見学しました。なお、今回のプランには、その写真等をタブレットにより解説を受ける、ヒストリーギャラリー「ヒストリカル エクスペリエンス」が企画されているため、各写真等に設置されたQRコードを読み込み107点の作品を鑑賞しました。ちなみに、70分程時間を要しました。

 
宿泊した客室 
室内

窓の外はドーム内
洗面所、浴室

原稿用紙タイプのメモ
 照明
タブレット 
 深夜になり自動改札もクローズ
 出社の人々で賑わいはじめた
 
 朝食券とルームカードキー

 手荷物タグ
   
 ステッカー

100周年記念ステッカー 
   


 **2015年11月16日(月)**  

 昨日、ホテル館内見学ツアーで訪れた、ゲストラウンジ アトリウムで朝食を取ります。ここでは、創建当時の赤レンガと鉄骨を見ることができます。
昨日の見学ツアーの説明ではこのアトリウムは宿泊客だけの利用とのことです。ブッフェ形式で、今まで宿泊したホテルと並んでいる料理は変わりませんが、ひとつひとつが凝った調理がされておりました。今まで宿泊したホテルの朝食では最高レベルでした。ゆっくりと朝食を味わい、一旦ホテルを出ることとしました。
 目的は北ドームにある東京ステーションギャラリーです。ここも創建当時の赤レンガを数多く見ることができます。なお、連合いは東京駅のペーパークラフト作りに挑戦しました。結構時間を要しましたが完成させ、そして、ミュージアムショップを見たのち、ホテルに戻りました。
 そして最後にチェックアウトです。宿泊費は2人で6万円弱でしたが、今まで宿泊したホテルで最も満足の行くものでした。

 
 東京ステーションギャラリー 
 階段 赤煉瓦

 完成したペーパークラフト

 ミュージアムショップTRAINIART

その他に訪れたスポット
動輪の広場 丸の内側
C62の動輪
待ち合わせスポット?ですが
かなり分かりにくい
郵便ポスト 丸の内中央口
天井部分に駅のドームが
左の差出口に投函すると東京駅デザインの
風景印が押印される

 
 銀の鈴
ご存知待ち合わせスポット
しかし慣れない方だと分かりにくい
  銀の鈴
宮田亮平作