九州へ(新幹線だけじゃないよ)


2004年3月25〜27日

( )は、乗車車両の車号です
 3月13日九州新幹線が開業 ということで早速乗車計画を立てることとしました。
併せて、鹿児島本線から経営移管された肥薩おれんじ鉄道、鹿児島市電の鹿児島中央駅前電停移設区間、岡本製作所に譲渡されリニューアルオープンする遊園地 ワンダーラクテンチのケーブルカーも塗色変更されたため当然乗車することとしました。
  ところが、ワンダーラクテンチのオープン日がはっきりせず3月20日の開園が危ういようで、余裕を見て、25日に訪れることとし、3月13日に航空券などきっぷの手配をしました。今回は、珍しく往復航空機利用のためツアーを利用し、オプションの中九州フリーきっぷも手配しました。
(今回利用したのは、ジャルステージ 旅スケッチ もちろんフリーです)
今回の目的地
九州新幹線(新八代−鹿児島中央) 137.6キロ 3月13日開業
肥薩おれんじ鉄道(八代−川内) 116.9キロ 3月13日並行在来線から開業
鹿児島市交通局(鹿児島中央駅前) 0.7キロ 鹿児島中央駅前電停移設
岡本製作所(ワンダーラクテンチ) 0.3キロ 昨年11月1日 別府国際観光より岡本製作所に譲渡
ケーブルラクテンチから名称も変更


 **2004年3月25日(木)**  曇りのち小雨

羽田空港 8:05発 JAS331便  大分空港 9:45着
大分空港 10:00発  
大分交通バス  別府北浜  タクシー  ワンダーラクテンチ 11:00着

 ワンダーラクテンチは、3月21日にオープン、
安心して大分へと向かう。25日朝5:50発の新百合ヶ丘発空港行のバスに乗車する。そして、空路大分へ、本来なら大分空港からはホバークラフトに乗船したいのだが、バスで別府へと向かう。別府北浜でバスを降り、タクシーでワンダーラクテンチに向かった。ちなみにラクテンチの訪問は3回目となる。

雲泉寺(ラクテンチ下) 11:22発 スター  乙原(ラクテンチ上) 11:25着
乙原(ラクテンチ上) 12:02発 ライト  雲泉寺(ラクテンチ下) 12:05着

 窓口では、来園客に料金等の説明をしている。最初はちょっとシステムが分かりにくいからである。正面ゲートから遊園地に行くには通常ケーブルカーで向かう。ケーブルカーの乗車には、ケーブルカー料金のみでの乗車はできず遊園地の入場料も必要となるのである。
結論から言うと、ケーブルカーで往復する場合は、乗り物券が4枚ついたBとくとくパックを購入がベストである。というか、購入せざるを得ない。 改札で、入場券として2枚分、ケーブル券として1枚 計3枚の乗り物券を切取られる。残りの1枚は、帰りのケーブルカーに使用するのである。ちなみに、残りの1枚を観覧車などの遊具で使った場合は、園内で乗り物券を購入しケーブルカーに乗車すれば良い。

 新たに、赤く塗られたスター号(1)に乗車する。ぽつりぽつりと乗客が来るため、ケーブルカーは2分遅れで発車。遊園地へと上る。
ケーブルカーを降りると、ワンダーラクテンチの目玉である2連式のフラワー大観覧車が待っている。ラクテンチを別府国際観光から譲り受けた岡本製作所は、遊具機械メーカーなのでこれからが楽しみである。
 来園の目的はケーブルカーだけなので、帰りは黄色く塗られたライト号(2)に乗車しそそくさと下山しました。
岡本製作所

遊戯機械メーカー  本社 大阪市
特筆すべきは、閉園した遊園地から、遊具を回収、修理再生し、リサイクル販売を行っている。    
正面ゲート スター号 フラワー大観覧車

ワンダーラクテンチ タクシー   別府 14:42発 九州横断特急5号  熊本 17:46着

 タクシーで別府駅へ移動。みどりの窓口で、クーポン券と中九州フリーきっぷを引換える。めったにツアーを利用しないので、私にとっては、契約乗車票は珍しい。
KIOSKで、つばめ号が描かれた、
祝・九州新幹線開通 麒麟淡麗 発泡酒を発見。思わず買ってしまう。 併せて、九州・四国版の小型時刻表も購入した。
 午後からは、雨が少し降り出す。従って、駅の近くで時間をつぶす。
別府からは、13日のダイヤ改正から走り始めた、九州横断特急という列車に乗車する。(キハ185-6) 途中、立野でスイッチバックをし、熊本で下車した。
 なお、熊本のKIOSKでは、九州新幹線開業のアサヒスーパードライとサントリーモルツを買ってしまいました。

ホテルニューオータニ熊本  宿泊

 **2004年3月26日(金)**  晴れ

熊本 6:50発 リレーつばめ103号  7:09着 新八代 7:13発 つばめ103号 鹿児島中央 8:00着
鹿児島中央 
徒歩  高見橋 8:14発  都通 8:18着 徒歩 鹿児島中央駅前

 本日は、九州新幹線に乗車する。今回先行開業したのは、新八代−鹿児島中央(旧 西鹿児島)である。熊本−鹿児島中央の到達時間は約2時間30分から約1時間に短縮とJR九州は宣伝している。
 新幹線つばめ号は新八代からの発車となるので、そこまではリレーつばめ号で向かう。熊本から当駅始発のリレーつばめ103号に乗車する。その後、新八代駅で接続する新幹線つばめ号も103号となる。
新八代までは、中九州フリーきっぷで自由席に乗車できるのだが、特急券が欲しかったので予め指定券を購入済みである。乗車した車両は4号車でサハ787-207。ちなみにこの車両は昨年2月7日ビュッフェ最終列車のサハシ787-7から改造されたものである。
 熊本から約20分で新八代に到着。千丁−八代間に新たにできた駅である。在来線は鹿児島本線上にホームを造ったが、リレ−つばめ号は新幹線と対面乗換えのため、新幹線の高架ホームへ入線する。
つばめ号 車内 つばめ号

 九州新幹線つばめ103号は定刻に発車。列車は加速しすぐトンネルへ。早朝のためか私の乗った3号車は(827-1K)私のほか1名のみである。車内は4列シートで座席は木製なのが珍しい。グリーン車でないのに肘掛けからテーブルがでる。(九州新幹線は現在グリーン車はありません)

列車は新水俣駅に停車し、その後もトンネルが続く、一瞬不知火海が見え出水着。出水駅では反対側のホームに親子連れが何組か見られる。どの子の顔も嬉しそうだ。
 その後、川内に停車し、そして8:00に鹿児島中央に到着。なお、鹿児島中央は新幹線開業の3月13日から西鹿児島から駅名が改称されてる。西が中央になるのも変な話しだが。
九州新幹線は、ほとんどがトンネルで、2年前開業した東北新幹線盛岡−八戸間のようであった。

 鹿児島中央駅の改札を出て、まず、みどりの窓口へ向かう。 帰りは肥薩おれんじ鉄道経由で熊本に戻る。川内までの特定特急券と新八代までの乗車券を購入した。
 鹿児島での目的は、鹿児島市電の線路移設区間への乗車である。本年1月11日に九州新幹線開業にともない西鹿児島駅前電停がJR駅寄りへ移設された。電停の移設だけではなく線路も若干ながら移動したのである。ちなみに駅名もJRに合わせ3月13日には鹿児島中央駅前と改称されました。
 帰りは8時45分発の新幹線に乗るため急ぐ。この新幹線に乗れば川内9時28分発の肥薩おれんじ鉄道に間に合う。その後の9時17分発の新幹線だと川内発は11時01分となってしまう。しかも、その列車は出水行で接続がないため、結局川内12時19分発の列車に乗車することとなる。
肥薩おれんじ鉄道に乗る場合、8時45分発の新幹線と9時17分発の新幹線では、新八代到着時刻が2時間57分も違って来るのである。
 従って、高見橋電停まで小走りで向かう。駅前から300メートル程のところにある。高見橋電停にはすぐに到着。8時14分に郡元駅前行に乗車し(9515)、鹿児島中央駅前に停車し僅か4分で次の都通り電停に到着。ここからは、普通に歩いて鹿児島中央駅前へ戻る。

@旧西鹿児島電停箇所 A鹿児島中央駅前電停

鹿児島中央 8:45発 つばめ2号  川内 8:57着
川内 9:28発  10:30着 出水 10:35発  新八代 11:59着

新八代 12:10発 リレーつばめ44号  熊本 12:29着

 8時45分発のつばめに乗るためホームに上がる。鹿児島の滞在時間は僅か45分間であった。5号車の自由席に乗車、車内は半数ほどの乗客である。つばめ号は、あっというまに次の川内に到着。
30分ほど時間があるので売店で暇をつぶす。つばめ関連の土産物が多数並べてある。いろいろ眺めていたが、鹿児島のお茶の生産量は静岡についで全国2位という張り紙を見てお茶を購入してしまう。


 3月13日に開業した肥薩おれんじ鉄道は川内から八代までの116.9キロである。鹿児島本線から転換されたため、ついひと月前までは特急つばめ号が走っていた線路である。
肥薩おれんじ鉄道の乗り場は、鹿児島本線のホームの先にある。そこで、出水行2両編成のワンマンカーに乗車する。(SHOR-101)交流電化区間であるが、経費節減のため車両はディーゼルカーである。
 定刻に発車後、草道で列車交換。薩摩高城付近からは時おり東シナ海が広がる。ワンマンカーでは運賃の支払いが前の車両となるたるためか私の乗った後ろの車両の乗客は数名であった。1時間ほどで出水に到着。隣のホームへ移動し今度は、新八代行のワンマン単行(1両編成のワンマンカー)に乗車する。(SHOR-107)
肥薩おれんじ鉄道車両
川内駅にて 車内 薩摩高城−西方
肥薩おれんじ鉄道

鹿児島県熊本県・沿線10市町村・JR貨物が出資する第三セクター
八代−川内 116.9キロ (熊本県内56.1キロ 鹿児島県内60.8キロ)  27駅

九州新幹線の鹿児島ルートの開業に伴いJR九州から経営分離された鹿児島本線川内−八代を引き継ぐ
(長野新幹線以降、それまでの在来線経営JRから分離するという原則が適用される)
 車窓から、不知火海を眺めながらのんびり八代へ向かう。やがて八代へ到着。肥薩おれんじ鉄道の乗りつぶしが終わる。ここから一駅はJRの鹿児島本線となる。
 新八代に到着し列車から降りる。新八代駅はもともと在来線に在った駅ではなく、今回の新幹線開業によって交差箇所に新設された駅である。後ろの階段を昇り改札を一旦出る。驚いたことに新幹線への乗換えは一旦外に出る。長野新幹線(正式には北陸新幹線)の佐久平の乗換えで改札を出て少し歩いた記憶があるが外に出たのは初めてである。
 リレーつばめ号で熊本に向かう、新幹線のホームから発車し高架を下り右側から鹿児島本線が近づき合流する。そして次の熊本で下車した。  ホテルニューオオタニ熊本 宿泊

 **2004年3月27日(土)**  晴れ

熊本空港 14:55発 JAS308便  羽田空港 16:25着

九州の乗りつぶしを終え、熊本空港から、まもなくJALに統合されるJAS便で羽田へ。(JA-8562)帰路に着きました。
特急券 リレーつばめとつばめが一枚のきっぷ 九州新幹線開業を祝う缶ビール