沖縄に鉄道が走る日(ゆいレール)


2003年8月10日

( )は、乗車車両の車号です
 
 
初めての沖縄
 私は、まだ沖縄に行った事がない。それは、勿論鉄道がないからである。
 
戦前には、軽便鉄道があったが、その後沖縄には鉄道が走ることはなかった。
 その沖縄で、1982年に沖縄都市モノレールが設立されるものの、起工式が行われたのは1996年となった。
 そしてついに今年2月、開業日が発表された。当初予定の12月から繰り上げられ8月10日となった。


 

 **2003年8月8日
(金)**  晴れ

羽田空港 10:15発 ANA125便  那覇空港 12:45着
国内線旅客ターミナル前 13:56発 路線バス  首里城公園入口 14:47着


 8月9日の航空券が取れなかったため、8日の出発とした。
台風10号が7日に沖縄を直撃し、その日は飛行機が欠航したが、翌8日は、台風は奄美大島から四国沖へと進んでいるものの、私が搭乗したANA125便は沖縄へと飛び立った。
 那覇空港に到着し、とりあえずモノレール乗場へ向かう。連絡通路を北へ渡る。空港と駅の配置は伊丹空港と似ている。駅へと着くが、勿論モノレール駅は閑散としている。開業前と知らずに来た、旅行者もいた。

 開業前のモノレール駅で時間を潰すわけにもいかず、その後、どうするか途方にくれる。ホテルのチェックインは16時であるし、とりあえず、近い観光地、首里城へ行く事とした。
鉄道がないため、バス路線は充実していると思っていたのだがバスの運行本数も少ない。タクシー乗場に向かうも長蛇の列。
結局バスに乗ることとする。案内所でモノレールの路線に近いバスを訪ねると、モノレール開業により廃止となる路線があるとの事で、それに乗ることとした。乗車するのは那覇交通の13系統石嶺空港線である。明日9日の運行が最後とのことである。
 バスは発車後、旭橋へ向かう途中で渋滞にはまる。その上を試運転のモノレールが通過していく。右折にも手間取り旭橋まで20分経過した(モノレールでは10分)。その後、国際通りを通り、牧志まで、35分、首里城公園入口へは51分を要した。

沖縄不二ホテル 宿泊

13系統 石嶺空港線 ご存知守礼門

 **2003年8月9日
土)**  晴れ

午前は、高速バス、タクシーを乗り継ぎ沖縄美ら海水族館へ向かう。
午後は、国際通りを闊歩する。        沖縄不二ホテル 宿泊

黒潮の海・大水槽 開業を祝っている 沖映通り



 **2003年8月10日
日)**  晴れ

旭橋 6:19発  6:30着 那覇空港 7:47発  8:14着 首里 8:30発  8:46着 旭橋

 開業当日、本来は1番列車に乗車したいのだが、すでに前日から乗客が並んでいるらしく車両も2両編成なのであきらめる。ちなみに、初電は、空港、首里 共に6:00発である。
 朝、ホテル近くの旭橋駅へ向かう。下り一番列車が近づいて来たが、車内は満員ではない。その列車に乗るのは時間的に無理であったが、上り1番列車に乗車することを試みた。車内は混雑していたが乗車することができ、モノレールは3分遅れで、空港駅へと向かった。(1107)
(後で、分かったのだが、モノレールは乗車制限をしていたとのことである
。そのおかげで、私は途中駅からの乗車ながら開業1番列車に乗ることができたのだが、開業1番列車だけは、途中駅の乗客より始発駅で並んでいる人を乗せるべきであると思う)

 今度は、空港から首里まで乗車するのだが、乗客の列が通路から階段を降り駐車場まで伸びている。乗車制限が続いているらしく、空港駅を発車する列車は、立客がほとんどいない。まさに、観覧車状態。ということで、1時間余り待ち、首里行に乗車しました。(1108)
 乗車制限のおかげで、乗客も座席の8割程度、先ほどの旭橋から空港までは、ほとんど景色を見ることができなかったので、今回はゆっくり楽しむ。
 
 奥武山公園駅を過ぎ、国場川を渡り、左へカーブ、その後久茂地川に沿って進む。車内の乗客は皆楽しそう。真夏の日差しが車内に照り付けているがブラインドを降ろす者は誰もいない。右側に首里城が見え、終点首里に到着。

車窓から首里城が見える 首里駅からレールは延びるのか

 首里から旭橋へ乗車する。(1107)車内は空いていて快適である。ホテルへ戻り朝食を取る。

旭橋交差点付近
茂地川を渡る ヘッドマーク

旭橋 10:44発  10:52着 赤嶺 11:17発  小禄 11:18着
小禄 11:40発  11:46着 那覇空港 ANA128便  羽田空港 16:20着

 ホテルをチェックアウト後、飛行機の出発まで時間があるので、モノレールの旅を楽しもう考える。
が、先ほどとは打って変わり、来る列車はみな混んでいる。モノレールの往復で時間を潰すのはあきらめ、取り合えず赤嶺駅だけでも行くことにした。なぜならここは、本日よりJR指宿枕崎線の西大山駅に替わり、日本最南端の駅となったからである。
 駅には、日本最南端の表示がなかったがスタンプには書かれていました。

日本最南端の駅 赤嶺駅 スタンプに最南端の表示 那覇空港駅は日本最西端

 その後、多くの乗客でにぎわうゆいレールで那覇空港へ
そして、定時、定速のゆいレールが那覇市民の足と成ることを確信し、那覇空港を後にしました。

東京モノレールへの連絡券 京急への連絡券

その他、記念乗車券やゆいカード(SFカード)を購入しました。ちなみに、カードは2枚差しはできません。
ゆいレール便利帳には、乗車券の買い方、改札機の通り方、乗降について説明しています。

記念SFカード 券売機にて購入
一日乗車券 記念乗車券 ゆいレール便利帳


ゆいレールで盛り上がってました

沖縄タイムス速報版や琉球新報が配られた
ふるさと切手を販売
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