東北日帰りの旅 2003年


2002年5月3日・5月17日

( )は、乗車車両の車号です

 **2003年5月3日(土)**  晴れ

東北地方の未乗線区は下記区間となっており、これを乗りつぶすこととしました。

東北新幹線(盛岡−八戸) 96.6キロ 昨年12月1日開業
IGRいわて銀河鉄道(盛岡−目時) 82.0キロ 昨年12月1日並行在来線から開業
青い森鉄道(目時−八戸) 25.9キロ 昨年12月1日並行在来線から開業
福島交通(福島−飯坂温泉) 9.2キロ
阿武隈急行(福島−槻木) 54.9キロ 国鉄丸森線は乗車済
磐越東線(郡山−いわき) 85.6キロ
常磐線(いわき−岩沼) 133.7キロ 夜間は乗車済

東京 9:08発 やまびこ185号  福島 10:56着
福島 11:20発  11:41着 飯坂温泉 11:45発  福島 12:07着

 東北地方の未乗区間をつぶそうと、GW期間中の5月3日、いわき−仙台間のスーパーひたちの特急券は予め確保していたのだが、名古屋発のしらさぎ号の特急券が用意できれば、北陸へ行こうと考えていたため、東北新幹線の特急券は購入していなかった。
が、連休後半の初日もせまって来た為、東北新幹線の特急券を手配する。
5月1日の 22:30 少し前にサイバーステーションで空き列車を確認する。東北新幹線(下り)の8:00〜10:00のうち数列車のみ空席があるのでメモして乗りつぶしプランを立て、2日の午前1時に えきねっと に特急券を申し込む。朝には、返事のメールがあり無事確保。

5月3日 朝 新宿駅の指定席券売機で特急券を購入。初めて使う、えきねっと割引である。新宿駅の券売機でオレンジカード消費のため1620円区間の乗車券を購入し、東京駅へと向かう。
連休ということで東京駅は混雑している。私はというと、東北新幹線への連絡窓口で乗車券を福島までに精算する。午前は連絡窓口は混んでいることが多いのだが、指定席が売り切れのため思いのほかすいている。区間変更券を手にし福島へと向かう。(E455-10)
えきねっと     JR東日本のインターネットによるJR指定席予約サービス
           他にも航空券、ホテルなどの予約も可

えきねっと割引  えきねっとで予約したJR東日本の新幹線指定席特急券を、
           JR東日本の指定席券売機で受け取ると割引となる。
 私が手にする初めてのえきねっと割引のきっぷなので、福島駅で無効印を押してもらう。
オレンジカード2枚購入後、福島交通の電車へと乗車する。 
福島交通7105 福島駅
 2両編成の電車に乗車する。(7105) 元東急の7000系である。
福島を発車すると、すぐに、曽根田に到着。数名乗車し発車、新幹線とアンダークロス。次の美術館図書館前を過ぎると、東北本線(阿武隈急行と共用区間)と別れる。電車は、住宅地を走り、笹谷で列車交換。途中、車内できっぷを買い、21分で飯坂温泉着。
 スタンプを押印し、すぐに折り返す。往路で車内きっぷを購入した車掌がやって来て、補充券と阿武隈急行への連絡乗車券があるということで、もちろん買い求める。
 車掌氏としばし鉄道話をし、福島交通を後にした。
福島交通     福島−飯坂温泉 9.2キロ 12駅
           1991年1500Vに昇圧 


福島 12:19発 やまびこ52号  12:34着 郡山 13:07発 734D  いわき 14:39着 
いわき 15:15発 スーパーひたち27号  17:11着 仙台 17:53発 Maxやまびこ64号  大宮
 19:38着

磐越東線 いわき駅
 東北新幹線で、郡山へ戻り、磐越東線へ乗り換える。3両編成の列車は満席で立ち客もいる。(キハ112-108)
車内で、女の子が、お母さんに、「電車の中で○○してはいけません」と、怒られていたが、「電車でないもん」と切り替えしていた。なかなか、鋭い女の子である。
 沿線には、時おり、鯉のぼりも泳いでいる。車内の乗客も少しずつ減り、空席も増えて来た。

 列車は、山に囲まれた中を走っているが、線路の周りは平地が多く、岩肌を縫って走っている感じではない。リカちゃんキャッスルのある小野新町を過ぎ、夏井へと向かう。車内に運賃表が掲示してあるが、夏井−川前間だけが230円であり、一番駅間距離がある。
 夏井を過ぎると、山の中を走り始める。そして、一時間半の旅が終わり終点いわきへと到着した。
 いわきからは、特急スーパーひたちで(モハ650-3)仙台へ向かう。時刻表の地図を見ると短いが2時間かかる。多くの乗客は、水戸で降りたのであろう。車内は、程よくすいている。
 発車後、久ノ浜の手前で一時海が見える。やがて、車販のワゴンがやって来る。程よくすいている車内で、気温もちょうど良く、冷たい生ビールを飲みたいところである。しかも、缶ビールではなく、紙コップに注いでくれる。私の知る限りでは、常磐線だけである。しかし、寝てしまっては元も子もないので我慢する。
 原ノ町、相馬と停車して行き、車内もがらがらに、列車は、阿武隈川をわたり、常磐線が終わり、仙台着。
 笹かまぼこを手にし、やまびこ22号で帰路に着いた。
 


 
 **2003年5月17日(土)**  晴れ

 東北地方の未乗線区のうち、5月4日に、福島交通、磐越東、常磐線(いわき−岩沼) 3線区に乗車したものの、あと4線区残っているため、5月12日に、帰社後、夜、新幹線で移動し福島で宿泊し、翌13日に乗りつぶす予定を立てました。
しかしながら、その日は急遽、名古屋、大阪へと行先を変更したため、17日に日帰りで行くこととしました。

東京 9:36発 やまびこ107号  福島 11:16着
福島 11:33発  12:53着 槻木 12:57発  仙台 12:30着 

 阿武隈急行、IRG岩手銀河鉄道、青い森鉄道に乗車した後、東北新幹線 八戸−盛岡を乗車し東京へ戻るプランをたてる。また、VIEWカード・グリーン車利用券の有効期限がせまっていたためこれを利用することとしました。
VIEWカード・グリーン車利用券   JR東日本のクレジットカードVIEWカードのポイントとの交換商品
                     指定席料金でグリーン車にグレードアップできる

 5月12日、名古屋へ向かう際、新宿駅みどりの窓口で、17日の八戸−東京のはやて26号の特急券を申し込む。が、あいにくグリーン車窓側がない。初乗車区間は、やはり窓側にしたいので、八戸−盛岡だけでもと窓側にと頼み込み、八戸−仙台窓側と仙台−東京通路側の指定席券をVIEWカード・グリーン車利用券で購入。
 当日、やまびこ号(E455-9)で、福島へ向かう。2週間前に来たばかりである。今回は、オレンジカードを5枚購入し、阿武隈急行の乗場へと向かう。 
阿武隈急行 福島駅
 阿武急のテレホンカードを購入し、ホームへと入る。福島交通との共用である。2両編成の列車に乗り(AT8104)、定刻11:33に発車。すぐに、福島交通の曽根田駅の脇を通り、しばらくして東北本線と行かれる。ちなみに、福島から4.7キロは、東北本線との共用区間である。
 りんごの里瀬上と車内放送が流れる。この辺りは、一面にりんごの木がひろがる。
阿武隈急行   昭61年7月1日
          国鉄丸森線 槻木−丸森 を引継ぎ開業
          昭63年7月1日 福島−槻木 54.9キロ
          全線交流電化開業   
阿武隈急行の車内放送では、駅の紹介のフレーズが加わる。ちなみに、次の向瀬上はももの里である。瀬上を過ぎ阿武隈川を渡る。駅間距離が短いため2〜3分おきに停車する。12時に梁川に着き。長い駅名のやながわ希望の森公園前と停車し、次の冨野で列車交換。
長い駅名表示板
兜をすぎると、福島県から宮城県へと県境を越える。そして、阿武急線最長の羽出庭トンネル(2,281m)に入る。トンネルを出るとあぶくま駅着。そして、丸森駅へ向かう。この区間は、駅間距離が8.1キロある。列車は、阿武隈川に沿い走っていく、短いトンネルを次々とくぐって丸森着。
 ここで、しばらく停車。私が、前回、丸森に来たのは1981年であるから、22年ぶりである。もちろん、その時は丸森線乗りつぶしである。
 12:30丸森を発車、角田で列車交換し、槻木へと到着した。
 槻木で、12:57発の仙台行に乗車したが、すぐに停車、しばらく列車が動かないので後の行程に不安がよぎったが、まもなく発車。踏切で遮断棒が折られたとのこと。仙台へは7分遅れで到着。急いで、新幹線への連絡窓口へと向かった。

仙台 13:39発 はやて13号  盛岡
 14:21着
盛岡 15:13発 IGRいわて銀河鉄道  青い森鉄道 八戸 16:57着
八戸 17:58発 はやて26号  東京 21:08着

 ここで、13:38発の新幹線はやての特急券を購入する。槻木での阿武隈急行から東北本線への乗換時間が4分間のため、万が一のことを考え、はやての特急券は前もって買っておかなかったのだ。
 はやて(E233-4)に乗り、あっという間に盛岡着。初めてのはやて乗車のため。特急券をいただく。無効印ではなく乗車記念のスタンプが押印された。 
IGRいわて銀河鉄道 盛岡駅
 盛岡からは、昨年の新幹線開業により、並行在来線ということで、第三セクターによる営業に転換された、IGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道に乗車する。八戸行の発車時刻まで、時間があるのでそばを食す。
 IGRいわて銀河鉄道の乗場へ向かい改札を入る、八戸行の列車は0番線から発車する。ここは、昨年、宮古へ向かった時利用したホームである。
 列車は、スターライトブルーの2両編成で、私の乗った車両は(IGR7001-102)20名ほどの乗客である。列車は定刻に発車し、快調に走る。もともと、東北本線のたため、長いホームに2両の電車が停車するのは違和感がある。長い車両としては、北斗星やカシオペアがここを走るが、もちろん停車はしない。
IGRいわて銀河鉄道       平成14年12月1日、東北新幹線盛岡−八戸間の開業に伴いJR東日本から経営分離することになる東北本線の盛岡−目時を引き継いで開業
15駅  82キロ
青い森鉄道       おなじく、東北本線の目時−八戸を引き継いで開業
7駅  25.9キロ          
 花輪線との分岐駅、好摩や新幹線の駅、いわて沼宮内などに到着し、奥中山高原あたりからは、山の中を走る。そして、16:29に目時着。ここからは、青い森鉄道となるが、運転手の交代は無し。その後、八戸16:55発のはやて24号とすれ違い16:57に八戸へ到着した。
 東京行のはやて26号の発車までの間、売店などをぶらつく、伯養軒の倉石牛めしを購入。900円也。
ちなみに、列車を待っている人のほとんどがツアー客である。

 定刻に、八戸を発車、(E215-1004)夕日が右側から差し込む。それも、つかの間、すぐにトンネルに入る。アテンダントから、おしぼりをもらい、その後もトンネルが続く。そして二戸着。この駅は、ホームドアがある。その後も、トンネルが連続し、盛岡着。東北地方の乗りつぶしが終了となった。
 いつもなら、大宮で降りるのだが、今回は東京まで向かう。21:08 定刻に東京着。家路へと急いだ。