東北地方(岩泉線・八戸線ほか) 乗りつぶし


2002年8月29日〜8月31日

( )は、乗車車両の車号です

 **2002年8月29日(木)**  晴れ

東京 8:12発 やまびこ5号  10:12着 盛岡 11:11発 快速リアス号  宮古 13:09着
宮古 13:13発 サーモン号  13:43着 小本 13:43発  
JRバス  龍泉洞前 14:11着
龍泉洞見学 15:05発 徒歩 岩泉 15:50着
 

今回の乗りつぶしは、5月末に引き続き、東北地方の乗り残している路線を片付けに行く事である。

岩泉線(岩泉−茂市) 38.4キロ
八戸線(久慈−八戸) 64.9キロ
三陸鉄道北リアス線 71.0キロ
奥羽本線(横手−新庄) 79.7キロ
陸羽東線(新庄−古川)  84.7キロ
横手−新庄、新庄−古川は、夜行列車に乗車、
日中は乗車していないので、今回乗車する
何と、今回は、珍しく観光をする。乗りつぶしに龍泉洞観光を組み込むこととした。
なお、乗車券は、周遊きっぷ盛岡・陸中海岸ゾーンを利用する。
 
 

 自宅を6:00に出発、東京駅からやまびこ号(E215-3)で、盛岡へ、車内の後方にはツアー客が、そういえば、最近はグリーン車で行く東北といった広告を良く見かける。
 本日は、龍泉洞観光と岩泉線に乗車する。盛岡で、山田線に乗換。山田線の盛岡−宮古は、1日4往復しかない。
 11:11発の快速リアス号(キハ58 739)に乗車。快速といっても、盛岡から宮古へ向かう各駅停車の1番列車は、16:23発である。途中駅に乗客はいないので停車しないようなものである。
この列車は、2両編成の非冷房車である。冷房が無いので窓を開けることができる。風を浴びていると眠らずにすむので私的には嬉しい。
 ところが、列車が盛岡を出ると植物の綿毛が車内を舞う。しばらくの間、窓を狭く開ける。列車は、山の中を走り、宮古に着く頃から雨が降り始める。
快速 リアス号


 宮古で、三陸鉄道北リアス線に乗換。元横浜博覧会協会のレトロ調気動車がお出迎え。(36-401)小本に向かう。途中車内で、車内券を購入。小本で下車。駅の入場券を買い、いそいでバスに乗り換える。周遊きっぷ(周遊券含む)でバスに乗るのは初めてである。途中、滝のような雨が降っていたが、龍泉洞到着時には小雨に。
 岩泉線の列車発車まで充分あるので、龍泉洞をゆっくりまわる。外は雨で、しかも暑いが、洞窟内は涼しく快適である。洞窟内では上り階段より、急な下り階段の方がかなり手ごわい。お年寄りも、多かったが大丈夫だろうか。なお、酒を飲んで行くのはやめた方が懸命です。途中、こうもりにも遭遇し外へと出る。雨は止んでいたが、蒸して暑い。

 龍泉洞   国指定天然記念物   岩泉町のホームページ
  営業時間 8:30〜17:00  年中無休  見学所要時間 約30分  所在地  岩手県下閉伊都岩泉町岩泉字神成1番地1
  日本三大鍾乳洞に数えられ、洞内は、5000メートル以上に達すると推定される。第3地底湖は、水深 98mで、世界でも有数の透明度である。
   
龍泉洞前経由岩泉行 龍泉洞入口 龍泉洞内

 龍泉洞見学を終え、岩泉駅へ向かうこととする。タクシー乗場に車は無く、岩泉線の発車までは、まだ、2時間以上あるので歩いて行くこととした。龍泉洞の窓口で地図をいただけたので、それに従ってゆっくり歩を進める。途中、川沿いの遊歩道に下りてみたが、雨上がりで滑りやすそうなので、途中で一般道へと戻る。
 途中、商店街を経由して、45分ほどで、岩泉駅へ到着。とりあえず窓口で、初乗り券(軟券)を購入。

岩泉 17:20発 686D  茂市 18:11着  

 岩泉駅で、90分が過ぎ、686Dは定刻に発車(キハ52 143)。非冷房車の車内は、20数名の乗客。次の二升石までは、僅かながら田もある。
 岩泉線は、乗降客も少なく、1日3往復。乗りにくい線である。廃止が取りざたされているが、あまりにも山深く並行道路が未整備である。そのために廃止を免れてきただけあって、その後は、山深くへと入っていく。並行する川も右に左に交差を繰り返す。列車は、川の流れと逆方向に勾配を登って行く。
大きな駅舎の岩泉駅 常に廃止が噂されている キハ52 143 (岩泉駅)

 岩手大川で、高校生が十数名下車、車内は明らかに鉄だけとなる。更に山中を進み、線内最長の押角トンネルを下る。車内は冷気につつまれる。トンネルを出ると窓が一気に曇る。車内からは、窓ガラスの曇りは取れない。車内がトンネル内の冷気で冷え、車外が暖かいため、冬の家の窓とは、逆に、外側から曇っているのである。そして、秘境駅押角に到着。何も無い。木々の陰から、2件の建物がかすかに見えるだけだ。
 川の流れも、列車の進む方向と同じになる。中里からは、民家も僅かながら見え始める。岩手刈屋で1名乗車。右から線路が近づき茂市に到着。
茂市18:34発 649D  20:41着 盛岡着
盛岡泊

茂市から、649Dで、2時間かけて盛岡へ。各駅に止まるも、途中の乗降はほとんど無し。

ホテル ルイズ 宿泊

 **2002年8月30日(金)**  晴れ

盛岡 8:47発 陸中1号  釜石 11:02着 
釜石 11:20発 5635D  宮古 12:37着 

 今日は、まず釜石線を盛岡から、釜石へと向かう。釜石線は、今年の6月1日に乗ったばかりである。今回も陸中1号に乗車。車両番号まで同じである(キハ110-3)。前回同様、東北本線を列車は軽快に走る。花巻で進行方向が変わり、釜石線へ入る。前回ほどではないが、新花巻で乗客が増え、遠野で減る。
 列車は、だんだん山へと入り、上有住を過ぎ、トンネルをいくつか過ぎると、右下に一瞬、陸中大橋の駅が見える。また、すぐにトンネルに入り、右にj曲がりUターン。トンネルを抜けると、陸中大橋に列車交換のためしばらく停車。その後小佐野に停まり、終点釜石着となった。
 
 釜石からは、山田線で宮古へ向かう(キハ100-9)。左手には時おり海が覘くだけである。途中、井上ひさし氏の小説「吉里吉里人」で有名になった吉里吉里駅に停車。そして、昨日に引き続き宮古へ到着となる。

陸中大橋
列車は、右から左へ走行 ループした後、写真の線路を左から右へ進む

宮古 13:13発 サーモン号  14:38着 久慈 14:42発 448D  八戸 16:37着

 宮古で、三陸鉄道北リアス線に乗換。入場券と初乗り券を購入する。昨日と同様、元横浜博覧会協会のレトロ調気動車がお出迎え。昨日は、36-401に乗ったので今日は(36-301)に乗車する。
 列車は、小本を過ぎ、未乗区間を進む。島越でほんの一瞬、海を垣間見ることができたが、トンネルが続く。田野畑で車内が、ガラガラになるが、次の普代でツアー客が乗り込む。やがて、久慈に到着。トンネルだらけの北リアス線であった。
三陸鉄道北リアス線

 久慈で、八戸線に乗換。(キハ40-551)3両編成の非冷房車である。全体の乗客は10名にも満たない。出発後、最初の駅、陸中夏井を過ぎると、列車はゆっくり登る。山深く入り、侍浜に到着。浜が付く駅名であるが、山の中である。ここを過ぎると列車は下り、有家付近からは海岸線を走る。
 なお、八戸線は、久慈から本八戸までは、タブレット閉塞区間のため、ダレット交換を行う。タブレット受け渡しや、腕木式信号機の操作を見ることができる。
 本八戸付近からは、高架を走り、辺りは市街地となる。長苗代の手前から、八戸臨海鉄道の線路が近づいてくる。そして、東北新幹線開業間近の八戸に到着。
八戸線 海が見える陸中八木駅 タブレツト交換へ向かう

八戸 16:43発 はつかり22号  盛岡 16:54着 

盛岡泊

 八戸からは、特急はつかり(モハ484-3014)で盛岡へ戻る。ホームでは、かなりの人数が列車を待っている。私にとっては、JRの八戸−盛岡乗車は、これが最後になるであろう。指定券を取っておいたのだが、あいにく禁煙席が取れなかったため、苦しい八戸−盛岡であった。

ホテル ルイズ 宿泊

 **2002年8月31日(土)**  晴れ

盛岡 9:21発 こまち1号  10:15着 大曲 10:20発 こまくさ2号  新庄 11:45着
新庄 11:59発  13:01着 鳴子温泉 13:13発   古川 14:02着 
古川 14:19発 MAXやまびこ46号  大宮 16:10着

 今朝はまず、秋田新幹線こまち1号(E329-8)で、大曲へ向かう。そこで、奥羽本線に乗り換える。快速こまくさ2号(クモハ701-37)に乗車。といっても、1両のロングシートのワンマンカーである。
大曲を出発し、横手に着く。ここからは、私にとって日中乗っていない区間となる。列車は、快調に広々と黄色く色づいた田の中を走る。
横堀あたりから、田が無くなり、院内を通過してからは、景色は山の中の風景へと変わる。上り勾配が続き、カーブを繰り返す。眺めもとても良い。やはり、昼間に乗車しなければ味わえない。県境を超え、難読駅名で有名な及位(のぞき)を通過し、今度は下って行く。真室川駅を出ると、右に一瞬、真室川と並走。右から陸羽西線が合流し、新庄着。
 新庄からは、陸羽東線に乗車。この線も、古川までは、夜行列車でのみでの乗車区間である。鳴子温泉行の724Dは、新庄を定刻11:59に発車。(キハ111-219)南新庄を過ぎ、山形新幹線と別れていく。各駅での乗降もほとんど無し。時おり、田んぼも見うけられたが、赤倉温泉からは山間を走る。堺田の駅には分水嶺の表示が。そして、山を下る。やがて、終点鳴子温泉に到着。
 鳴子温泉駅で、古川からの新幹線の特急券を購入。古川へ向かう。(キハ111-217)古川から、MAXやまびこ号(E455-10)で帰路へと着いた。