有田鉄道・嵯峨野観光鉄道


2002年3月1日〜3月3日

( )は、乗車車両の車号です

 **2002年3月1日(金)**  晴れ

新横浜 7:09発 のぞみ3号  京都 9:10着
京都 9:36発 くろしお9号  11:37着 蓑島 11:46発 341M  藤並 11:54着

今回の乗りつぶしは、有田鉄道、嵯峨野観光鉄道である。
どちらも非常に乗りにくい路線である。乗りにくい理由はそれぞれ異なるのだが。

 有田鉄道は、運行本数が少ない。昨年の11月に運行本数が2往復となり、藤並発 12:00(正午)の便が終電となり、更に乗りにくい路線となった。それに加え、休日および第2・第4土曜日は運休するという、乗りつぶしにくい路線のひとつである。

 また、嵯峨野観光鉄道はというと、こちらも冬季休業、水曜日運休という制約がある。
しかしながら、この制約により乗りにくいというわけではなく、一人で乗るのは何となく恥ずかしいのである。上野動物園のモノレールなどもそれに当たるし、今では慣れましたが、私のホームページの題材であるケーブルカーもそれに該当する。
黒部立山アルペンルートも私は一人で行きましたが、アルペンルートを一人で行く人は、0.1%もいるのでしょうか。
という事で、嵯峨野観光鉄道については、乗客が少ないとおもわれる、行楽シーズン前の、更に朝一番の便に乗る予定を組みました。
 

 のぞみ3号で京都着。京都駅で一旦改札を出る。嵯峨野観光鉄道の乗車券(指定券)を買うために、みどりの窓口へ向かう。このきっぷは、JR東日本のみどりの窓口では、購入できないため事前に買い求めることができなかった。(びゅうプラザでは可なのだが)
あさっての、指定券を無事購入し、7番線へ向かう。

 やがて、くろしお号が入線。6号車(クハ381-103)に乗車する。となりに、7分遅れで、大阪行日本海号が到着し、出発していく。私の、乗ったくろしお9号も2分遅れで発車。シーズンオフのせいか、私の乗った車両の乗客は、わずか3名であった。
 
 列車は、東海道線の4本の線路の左を走り続け、茨木駅の左を通過し、右側の4本の線路をオーバークロスし、やがて、新大阪着。ここで、一気に乗客が乗り込み、車内はほぼ満員。列車は、大阪駅を通らず、梅田貨物線を経由し、次の天王寺、そして和歌山へと向かう。
 和歌山を過ぎてから列車が動かなくなった。不安になる。12時発の有田鉄道に乗車できるのであろうか。有田鉄道はこの列車が終電である。せっかくの早起きが無駄になってしまう。それでも、何とかくろしお9号は、16分遅れで蓑島着。ここで乗換え(モハ1121-7058)、藤並に23分遅れ、有田鉄道発車6分前の11:54に到着。事なきを得た。

藤並 12:01発  金屋口 12:15着  バス 藤並駅  有田鉄道
  大 4. 5.28開業    藤並−金屋口 5.6キロ   軌間 1.067ミリ
  非電化    駅数  5



  12時発の金屋口行に乗車。先に述べたが、この列車が終電である。
レールバスは、藤並駅を発車(ハイモ180-101 樽水鉄道より譲受)、乗客は5名である。どうやら皆、私と同類である。2つ目の下津野で、2名乗車。一般客である。レールバスは、走り続け、左側に有田川が見えてきて、14分で金屋口に到着。
窓口では、マニア向けに様々なきっぷが売られていたので、何枚かの乗車券や改札補充券、車内片道乗車券などを購入した。また、オレンジカードも売っていたのでこれも購入した。プリカを採用していない鉄道会社でテレカを売っているケースはよくあるが、オレカを発売しているのは非常に珍しい。金屋口発藤並行の列車は本日はもう無いので、バスで藤並へと戻る。

有田鉄道 藤波駅 ハイモ180形 金屋口駅
 
金屋口発 藤並行バス 鉄道・バス連絡乗車券

藤並 12:53発 362M  13:32着 和歌山 13:49発  スーパーくろしお14号  新大阪 14:51着
新大阪 15:05発 ひかり123号  15:57 岡山 16:11発 マリンライナー43号  高松 17:09着
 高松泊

 列車を乗りつぎ、高松へ。瀬戸大橋は、何度渡っても良い。 

 全日空ホテルクレメント宿泊

**2002年3月2日(土)**  晴れ

高松 7:07発 マリンライナー8号  8:14着 岡山 8:30発 やくも3号  米子 10:48着
米子 10:51発 とっとりライナー  12:33着 鳥取 12:34発 534D  13:14 浜坂着
浜坂 13:54発 はまかぜ4号  17:03着 神戸
  兵庫 17:10着
 高松から、マリンライナー(クロ212-4)、やくも(クハ381-140)で米子へ。
私は、伯耆大山−鳥取間は寝台列車でしか乗車していないので、今回、日中に乗車することとした。 米子から、快速とっとりライナー
(キハ58 1127)で昼に鳥取着。
 534Dに乗換、浜坂から、はまかぜ4号
(キハ181-19)に乗車した。この列車は私の未乗路線の播但線を経由して大阪へ向かう。
 列車は、浜坂を出発。がらがらの車内も、城崎、豊岡でほぼ満席。和田山から播但線へ、列車は軽快に走る。生野から新野は山の中。溝口からは、平地を進む。やがて、窓から見える民家も数多くなり、右手に国宝姫路城が見え(新幹線から見る姫路城より大きい)、16:19 姫路着。17:03に神戸で下車。一旦、改札を出てJスルーカードで入場、網干行の列車で兵庫へと一駅戻る。

マリンライナー

 

兵庫 17:15発 531M  17:18着 和田岬 17:26発  三宮・花時計前
三宮 新快速  京都  二条城前 19:15着
  京都泊

 兵庫で和田岬線へと乗換える。中間改札があり、Jスルーカードを差し込む。和田岬駅は無人駅で自動改札がないため、この時点で降車駅JN和岬と印字される。
 17:15 電車は、和田岬駅を発車、ゆっくり左へとカーブする。そしてスピードアップ。工場群の中を突き進み、3分で和田岬駅着。
駅を出てすぐ左に地下鉄への入り口がある。地下鉄に乗換、三宮へ。海岸線に乗るのは、去年の8月4日に乗ってから2度目である。
三宮から、新快速(サハ223-2022)で京都へ向かい。地下鉄を乗り継ぎ二条城前駅へ。
全日空ホテル宿泊

和田岬駅

**2002年3月3日
(日)**  晴れ

二条城前 9:17発  二条  嵯峨嵐山 8:58着
トロッコ嵯峨 9:28発  トロッコ亀岡 9:51着 徒歩  馬堀 10:20発  京都 10:52着

 
 嵯峨野観光鉄道
  平3.4.27開業    トロッコ嵯峨−トロッコ亀岡 7.3キロ    軌間  1.067ミリ     非電化    駅数  4
  JR山陰本線 嵯峨嵐山−馬堀 複線電化にともなって不要となった路線を観光鉄道として誕生した  株主は、JR西日本
  JR西日本が第1種鉄道事業者の第2種開業線である

     
 天気にも恵まれ、トロッコ列車日和である。だが、乗りつぶし派としては、観光鉄道の場合、あまり好天でない方が乗客も少なく好ましいのである。大勢の観光客の中で一人なのは恥ずかしいし、観光鉄道でも観光として楽しまないし、でも、とりあえず指定席なので良しとしよう。
 近日中に、大井川鐵道井川線、わたらせ渓谷鐵道(どちらも観光鉄道)に乗ろうと思うが、鉄道会社には申し訳ないが、やはり乗客が少ない事を望んでしまう。

 トロッコ嵯峨駅で、嵯峨野トロッコのラベルの貼ってあるビンビール3本セットとテレカを購入し、列車に乗り込む(SK200-1)。5両編成だが、私を含めてほとんどが1号車の乗客のようだ。車掌が5号車(リッチ号)に乗って良いと案内したため、1号車もがらがらに。

 列車は、トロッコ嵯峨を発車し、すぐにトロッコ嵐山に、私の乗った1号車はトンネルの中である。
 トンネルを抜けると、いよいよ保津川に沿って進んでいく。眼下の渓谷美に見とれ、保津川を幾度かクロスする。そして、トロッコ亀岡駅に到着し、保津峡観光が終わりとなった。
 今回使用したきっぷは、一昨日、JR京都駅で購入したマルス券である。私としては、嵯峨野観光鉄道の発売のきっぷが欲しかったのでトロッコ亀岡で購入。ちなみに、車内片道乗車券であった。トロッコ嵯峨行の列車には乗らず。JR馬堀まで歩くこととした。
 トロッコ列車は、20分という短時間ではあるが、京都から、すぐ近くにあるのは魅力であると感じた。
嵯峨野観光鉄道

京都 11:15発  野洲  近江八幡 11:48着 
近江八幡 12:11発  12:28着 八日市 12:29発  米原 13:04着
米原 13:28発  13:58着 大垣 14:03発  14:33着  名古屋 14:47発 のぞみ16号  新横浜 16:10着

 近江鉄道
  昭6.3.15開業    59.5キロ    軌間  1.067ミリ     
  琵琶湖の東岸、滋賀県彦根市・八日市市を中心とする湖東平野を走る
  かつては、貨物輸送も盛んであったが、現在は廃止となっている
  車両は、電車、ディーゼルカー、電気機関車、ディーゼル機関車、貨車とバラエティに富む

     
 京都駅で朝食をとる。
 近江鉄道 近江八幡−八日市間が未乗のため、次は、近江八幡へと向かう。
近江鉄道近江八幡駅で、入場券と初乗りきっぷを購入。12:11発の八日市行に乗車(822)。わずか17分で乗りつぶし終了。近江鉄道で米原へと向かう(822)。途中、東海道新幹線の高架橋の脇を走り13:04 米原着。
 米原からは、名古屋まで在来線を利用し、帰路についた。
822(元西武クモハ432)