関西のケーブルカー
10ライン・スタンプラリーと福社寺集印めぐり

集印期間 平成3(1991)年4月1日から平成5(1993)年3月31日



主催 関西鋼索交通協会
共催  高野山ケーブル  西信貴ケーブル  生駒ケーブル   男山ケーブル  
坂本ケーブル 叡山ケーブル 妙見ケーブル 天橋立ケーブル
麻耶ケーブル 六甲ケーブル

上記期間に、関西のケーブルカー10ライン・スタンプラリーと福社寺集印めぐり が催され、私も、乗りつぶしを兼ね参加しました。
10年ほど前のことなので、記憶違いなどあるとは思うが書き綴りました。         2003年1月
ルール 上記期間内に、上記ケーブルカー10カ所のうち9カ所以上のスタンプをスタンプラリー集印帳に押印すること
達成すると記念品がもらえる
   
私が、この企画を知ったのは鉄道雑誌からである。当時、関西の一部のケーブルカーは乗車していたが、ほとんどは未乗であったためチャレンジすることとした。
タンプラリー集印帳 ケーブルと社寺の説明が
                                         
                                               ( )は、乗車車両の車号です

 **1991年9月23日(月)**  晴れ

三宮 9:16発  六甲 9:22着 バス 
六甲ケーブル乗車 六甲ケーブル下 9:59発  六甲山上 10:09着
 
六甲有馬ロープウェー   有馬温泉 11:15発   三田   大阪   新横浜 20:49着

 9月21日は、上田交通を乗りつぶし、長野宿泊。 翌22日は、神戸市営地下鉄で、西神中央を訪れている。神戸宿泊。
9月23日(祝) 阪急で六甲に向かい、バスで六甲ケーブルへ。ここで、スタンプラリー集印帳を購入したはずである。(記憶にない)
スタンプラリー集印張は、100円。 各ケーブルカー および 寺社の簡単な説明がある。
 また、特典として、寺社や施設などの割引がある。
このような割引は、観光地の案内所や駅、旅館などに割引券がおいてあることがあり珍しくないのだが、朝護孫子寺、宝山寺、石清水八幡宮の朱印料が無料になるのは珍しいのではないか。
 六甲ケーブル下から、山上へ乗車する。関西のケーブルカー10ライン・スタンプラリーの始まりである。ちなみに、六甲ケーブルの乗車は、初めてである。六甲ケーブルは、六甲摩耶鉄道の経営で神戸のリゾート地六甲山とを結んでいる。車両は、2両編成で、山下側がオープンカーであり、そちらに乗車する。(3)。山上に到着後、ロープウェイで有馬に抜け、下り坂を歩き神戸電鉄有馬温泉駅へ。
 そして、有馬温泉−有馬口を乗りつぶし(1003)、三田から、福知山線快速(モハ117-6)で大阪へ、地下鉄中央線 本町−大阪港(近鉄7205)を乗りつぶしたあと、甲子園へ、阪神−横浜大洋戦を観戦し、帰路についた。



 **1992年3月20日(金)**  曇り

新横浜 7:35発 9:58着 京都 10:16発  丹波橋 八幡市 10:45着  
男山ケーブル乗車 八幡市 10:53発 10:56着 男山山上 徒歩 石清水八幡宮 
男山山上 11:38発  八幡市 11:41着
八幡市 丹波橋 大和西大寺 近鉄奈良 バス JR奈良 桜井 大和八木 鶴橋
鶴橋 14:44発 南巽 日本橋 堺筋本町 15:27発 本町 梅田 15:37着
 3月20日、ひかり41号(26-1285)で京都へ、近鉄、京阪を乗り継ぎ、男山ケーブルへと向かう。
男山ケーブルは、京阪のケーブルカーである。京阪本線の駅からケーブルカーに乗車できるので利便性は抜群である。
早速、ケーブルカー(2)で山上へ、スタンプを押印し、石清水八幡宮へ、参拝客も多い。帰りも、くしくも、(2)に乗り下山。
その後、近鉄大和西大寺−奈良 大阪市営地下鉄 鶴橋−南巽 などを乗りつぶし、大阪泊。
 **1992年3月21日(土)**  曇りのち晴れ

梅田 8:38発  なんば  八尾南  谷町四丁目  生駒 10:24着
生駒ケーブル乗車 鳥居前 10:47発  10:52着 宝山寺 11:08発  生駒山上 11:15着
生駒山上 11:38発   11:45着 宝山寺 11:47発  鳥居前 11:53着
生駒 11:59発  布施  河内山本  信貴山口 12:47着
西信貴ケーブル乗車 信貴山口 12:51発  高安山 12:58着 バス 信貴山門 信貴山朝護孫子寺 
バス 高安山 14:21発   信貴山口 14:28着

信貴山口 なんば  淀屋橋 京橋 13:55発 片町 15:56着 大阪 16:11着

 本日は、生駒ケーブル、西信貴ケーブルに乗車する。どちらも、近鉄のケーブルカーで、私としては、初めての乗車となる。
まずは、地下鉄谷町線を八尾南へ乗車。引き返し、生駒ケーブルへ向かう。鳥居前から宝山寺までは、(2)めぐみに乗車。ここで、乗り換えて、生駒山上へは、(5)こぐまに乗車。スタンプを押し、入場券を買い求めた。帰路も、こぐまで宝山寺へと向かい、今度は、(1)いのりに乗車。
2 めぐみ 5 こぐま
 生駒ケーブルに別れを告げ、近鉄線を乗継、西信貴ケーブルへ向かう、こちらも、生駒ケーブルと同じく、近鉄のケーブルカーである。
 12:47 信貴山口駅に到着、改札の方へ進み、左に曲がるとすぐにケーブルカーが待っている。車体に虎の絵が描かれており、近鉄だが、タイガース色である。

 
ずいうんに、乗車し、(7)山上に到着。せっかくだから、バスで信貴山朝護孫子寺に向かう。
 朝護孫子寺に着き、数多くの鳥居をくぐり、山の上へと登ってみた。見晴らしも良かったが、大変きつかった。

 帰りも、ずいうんに乗り、大阪に戻る。
JR京橋−片町を乗りつぶし、大阪泊。
7 ずいうん
 **1992年3月22日(日)**  晴れ

梅田 8:40発  川西能勢口  妙見口 9:40着 バス 
妙見ケーブル乗車 黒川 9:50発   9:55着 ケーブル山上 
展望公園前 10:02発 リフト 妙見山 10:11着 徒歩 能勢妙見 リフト 展望公園前
ケーブル山上 11:09発   黒川 11:14着    
 妙見口  山下  日生中央  梅田 12:15着  新横浜着
 本日は、妙見ケーブルに乗車する。このケーブルカーも初乗車である。阪急梅田より出発し、川西能勢口で、能勢電鉄に乗り換える。妙見口行の電車で30分ほどで終点に到着。バスに乗り換え、黒川駅着。ケーブルカー(1)に乗車する。
 下車後、少し歩き、リフトに乗車。まだ、10時ということもあり、乗客はまばらである。
 ちなみに、このリフトもケーブルカーも能勢電鉄の路線である。
リフト下車後、少し山を登り、能勢妙見に到着。関西のケーブルカー10ライン・スタンプラリーの特典である、能勢妙見開運のお札をいただく。
 ケーブルカーの駅へ戻るため、リフトに乗り下る。すれ違う、反対方向のリフトは結構混んで来ている。
今度は、ケーブルカー(2)に乗車し、黒川へと戻る。

スタンプ お札
 そして、能勢電鉄の、日生線の終着駅、日生中央まで乗りつぶし(1531)、梅田に戻る。
3日間の乗りつぶしを終え、新大阪より、新幹線で帰路に着いた。
 これで、10ラインの半分、5線区の乗車が終わった。


 **1992年5月3日(日)**  晴れ

大阪 8:30発 8:59着 京都 9:12発  叡山(現 比叡山坂本) 9:30着
叡山(比叡山坂本)  タクシー ケーブル坂本
坂本ケーブル乗車  ケーブル坂本  ケーブル延暦寺  バス 比叡山頂  ロープウェイ ケーブル比叡
叡山ケーブル乗車  ケーブル比叡  ケーブル八瀬遊園 (現ケーブル八瀬)
 5月2日、ひかり41号(26-1207)で京都へ、この日は近鉄田原本線、御所線などを乗りつぶす。
大阪泊
 5月3日、本日は、比叡山のケーブル、坂本ケーブル叡山:ケーブルへ向かう。この2つのケーブルは、一度乗車したことがある。その時は、叡山ケーブルから坂本ケーブルに向かったので、今回は、坂本ケーブルから叡山ケーブルへと向かうことにする。
 JRで叡山(現 比叡山坂本)へ、バス乗り場がよくわからず、結局タクシーで坂本ケーブルへと向かう。
GWの割には、ケーブルカーは混んでおらず、ケーブル延暦寺へと登る。坂本ケーブル(比叡山鉄道)は、日本一長距離のケーブルカーである。
 今回は、せっかくだから、比叡山延暦寺に立ち寄ることとした。
延暦寺を訪れるのは、中学校の修学旅行以来である。
スタンプラリー集印張で、拝観料が100円引きとなり、
根本中道でスタンプラリー集印張で、左の朱印をいただきました。
 拝観後、延暦寺からバスに乗車する。おととしの12月、雪で車両通行止めのこの道を比叡山頂から歩いたのだが、バスは、あっという間に移動する。
 そして、ロープウウェイを乗継、叡山ケーブルに乗車する。どちらも、京福電鉄である。ちなみに、叡山ケーブルは高低差日本一のケーブルカーである。ケーブルカーを下車し、叡山電鉄八瀬遊園駅へと歩く。
八瀬遊園(現 八瀬比叡山口) 11:52発 宝ヶ池 鞍馬 12:22着
鞍馬山ケーブル乗車 ケーブル山門 12:56発  多宝塔 12:58着
鞍馬寺  徒歩 鞍馬
鞍馬 13:34発  出町柳  阪急梅田  中津

 関西のケーブルカー10ラインスタンプラリーの対象外であるが、関西には、もう1ヵ所ケーブルカーがある。
それは、鞍馬寺のケーブルカーである。お寺が運行しているのだが鉄道事業法に、基づいているため乗りつぶしの対象となるのである。八瀬遊園駅から、比較的近いので、この機会に訪ねることとした。
 宝ヶ池で乗換、終点の鞍馬で下車、鞍馬寺に入り、ケーブル山門へと向かう。到着すると、連休中ということもあり、大勢の人が列を成している。寺の方が、元気な方は、歩いた方が早いと呼びかけているので、ケーブルカーを待つのは気が引けるが、ケーブルカー乗車が目的のため、あくまでも並ぶ。
このケーブルカーは、鋼索は直径20ミリで、客車、重錘車の交走とのこと。また、「鞍馬山内の諸堂舎維持のためにご寄附いただいた方に、お礼の気持ちをこめて、一回ご乗車ご利用いただいております」と掲示されている。
 1両で22名しか乗れないので、なかなか列が進まないが、意外にも30分ほどで乗車となった。花びらをかたどった乗車票を100円で求め、多宝塔へ乗車し、2分間の乗りつぶしが終了した。
(牛若号二世)
 帰りは、徒歩で山を下り、鞍馬駅へと戻り、大阪へと向かった。
大阪泊  三井アーバンホテル宿泊

翌、4日は、JR桜島線、南海高師浜線・汐見橋線、阪堺電軌(恵美須町−浜寺駅前)などを乗りつぶし、帰路に着いた。
 


 **1992年9月10日(日)**  曇り

梅田 8:37発 難波 9:20発 こうや1号  極楽橋 10:37着
バス 比叡山頂 ロープウェイ ケーブル比叡
高野山ケーブル乗車 極楽橋 10:43発  高野山 10:48着  バス 高野山観光
高野山 12:10発  極楽橋 12:15着
極楽橋 13:20発 橋本 14:26発 和歌山 和歌山市 難波 15:57着
なんば  東梅田 16:44着 
 関西の10線区のケーブルカーも、あと3線区となった。スタンプは9ヵ所でも記念品がもらえるらしいが、やはり、10線区完捺を目指す。
 9月9日、18:34発 ひかり269号(126-194)で新大阪へ、
大阪泊
 
 9月10日 高野山を目指す。難波から、南海特急こうや号(30101)に乗車。こうや号は橋本を過ぎると、山の中を登って行く。そして、極楽橋着。駅自体は決して小さくはないのだが、何も無い山の中なので、ひっそりしている。同じ南海電鉄のケーブルカーなので、接続してすぐに発車する。こうや号から降りた乗客は、全員ケーブルカーに乗り換えたはずであろう。ここは、ケーブルカーへの乗り換えだけのためにある駅である。
 高野山のケーブルカーは、2両編成の大きな車両である。ケーブルカーは、きつい傾斜を登り高野山へと到着した。(11)
 高野山は、極楽橋と打って変わって開けている。ケーブルカーで、山下より山上が開けているのはきわめて珍しい。
 高野山駅からは、バスに乗り、寺社の観光を試みたが、結局すぐに高野山駅へと戻った。
 
 ケーブルカーで、極楽橋へ降り、(21)難波行急行に乗車するも、(21016)橋本でJR和歌山線に乗り換え、和歌山へ。(クハ104-506)
そこから和歌山市を経て、特急サザン号(10907)で難波着。
大阪泊

 **1992年9月11日(金)**  晴れ

大阪  京都 9:30発 タンゴエクスプローラー1号  天橋立 11:33着
天橋立 
 一の宮 徒歩  府中
天橋立ケーブル乗車 府中 12:29発  傘松 12:32着 バス 徒歩 成相寺 バス
傘松 13:30発  府中 13:33着
 一の宮 観光船 天橋立 天橋立散策
天橋立 15:05発 急行丹後8号
西舞鶴 16:02発 エーデル北近畿16号 大阪 18:20着
 京都より、タンゴエクスプローラー1号(KTR013) で、天橋立を目指す。これは、北近畿タンゴ鉄道の車両である。
2時間ほどで、天橋立に到着。
 駅を出て右側へ歩く。船の乗場で、成相寺までの券を買う。観光船で、一の宮桟橋へ、そこから少し歩くと、府中の駅である。
 天橋立ケーブルは、丹後海陸交通の路線である。傘松までは、リフトも並走しているが、当然ケーブルカーに乗車する。黄色の小さなケーブルカーで、山上へ。これで、9つ目のケーブルカー乗車が終了した。傘松駅を降りると、傘松公園。ご存知、股のぞきの場所である。もちろん、天橋立が一望できる。

 バスで、成相山成相寺(なりあいさんなりあいじ)へ向かう。スタンプラリー集印張の特典で入山料が割引となる。
 再び、バスで傘松へと戻る。そして、ケーブルと観光船を乗り継ぐ。
 帰りの列車まで、時間があるので天橋立を少し歩いてみることとする。結構、幅が狭いものだと思う。
 15:05発の急行丹後で、西舞鶴に15:44着。福知山線経由のエーデル北近畿で大阪へ着いた。
大阪泊
府中駅
半券

 **1992年9月12日(土)**  晴れ

阪神梅田 8:22発 三宮 
摩耶ケーブル乗車   摩耶ケーブル下  摩耶 ロープウェイ
 摩耶山上  徒歩 六甲山牧場 バス
六甲ケーブル乗車   六甲山上   六甲ケーブル下

バス 阪急六甲 13:52着 新大阪 14:53発 ひかり252号  新横浜 17:39着
 いよいよ、関西のケーブルカー10ライン・スタンプラリーも、残すところ、摩耶ケーブル1ヵ所となった。
ゆえに、本日は摩耶ケーブルへと向かう。
 摩耶ケーブルは、かつて一度訪れている。前回は、夕方だったのでそのまま引き返したが、今回はロープウェイに乗り継ぐこととした。
 最後10ヵ所目の、押印と乗車もあっけなく終わり、ロープウェイで、摩耶山上に到着。山上では、ほとんどバスが無かったので、無謀にも、六甲ケーブルまで歩くこととした。
 この関西のケーブルカー10ライン・スタンプラリーの幹事会社は、六甲摩耶鉄道である。摩耶ケーブルも六甲摩耶鉄道であるが、六甲ケーブル下駅へ押印済みのスタンプラリー集印帳を持参すると、その場で集印記念品がもらえるのである。
 摩耶山上から、歩いても、歩いても、なかなか六甲ケーブルに近づかない。90分は、歩いたと思う。やっと六甲山牧場にたどり着き。そこで牛乳を一杯飲んだ。ここからは、バスも頻繁にあるので、バスで六甲ケーブルへ。
 10ラインラリーのスタートから、1年ぶりの六甲ケーブル乗車となる。ケーブルカーで山を下り。六甲ケーブル下へ。
 そしてさっそく、記念品をいただきました。記念品は、六甲ケーブルカーの模型とアトラスの関西の地図。
ケーブルカーの模型は、車輪が溝車輪と平車輪になっているすぐれもの。
 金と時間を費やした関西のケーブルカー10ライン・スタンプラリーと福社寺集印めぐりを終え、集印記念品を手にし、帰路へと着きました。
関西のケーブルカー10ライン・スタンプラリーと福社寺集印めぐり集印記念品
関西の地図 六甲ケーブルの模型