黒部ルート 


関西電力が黒部奥山において電気事業運営のための資機材などを運搬する輸送設備で、欅平〜黒部ダム間(約18km)のことをいう。 
 黒部ルート見学のしおりより引用

この「黒部ルート見学会」は関西電力が主催し富山県が協賛する。参加するには抽選で当選しなければならない。
見学のメインは黒部川第四発電所であるが、インクラインや高熱区域の高熱隧道を通過する関西電力黒部専用鉄道に乗車することがでる。

黒部ダム駅と欅平駅を、双方出発するコースがあり、アルペンルートと組み合わせ、
立山  室堂  大観峰  黒部ダム  黒部川第四発電所  欅平  宇奈月 (あるいは逆コース)を体験したいものである。


注意事項として、手荷物は最小限にすること。特に上部専用鉄道は詰めあってぴったりと着席することになるため、自分の膝の幅を超える荷物は他人の膝に乗ることになってしまう。


 
見学場所 関電
トロリーバス
黒部ダム駅
黒部
トンネル内
専用バス
インクライン 黒部川第四
発電所
上部専用
鉄道
竪抗
エレベーター 
 工事用
トロッコ電車
欅平駅
 距離(キロ)    10.3  815m   6.5 200m  500m   
所要時間(分) 10:30
集合
40  20 70 32  2  3 14:10
到着 
 
 


    黒部ルートを体験    撮影日はすべて 2016.6.23
黒部ダム駅
黒部ルート見学会黒部ダム出発コースの出発点
本人確認、荷物チェック、ヘルメットを受け取る

欅平出発コースの終着点でもある
黒部トンネル内専用バス
黒部トンネルは1959年開通。
トンネル内は、約1キロメートル毎に12箇所の退避所を設置、バスの車内にも火災避難用防煙マスクを用意
タル沢横坑退避所
横坑出口
タル沢横坑退避所でバスを下車し横坑出口へと向かう。
天気が良ければ絶景が見られるとのこと
作廊
インクライン上部駅
黒部トンネル内専用バスとインクラインへの乗換地点
インクライン
斜度34° 高低差456m
黒四発電所建設の資材、機材を輸送するため建設された
インクライン下部駅
インクライン下側の駅
黒部川第四発電所の最寄駅である。
黒部川第四発電所
513億円の工費、延べ1,000万人の労働力を投入し、7年を費やし1963年6月に完成
黒部ダムから水を引き発電
自然環境に鑑み地下式
黒部川第四発電所
ペルトン水車
直径3.3m  重量12t
制御室
現在は遠隔制御されている
黒部川第四発電所
シャフト
水車と発電機をつなぐシャフト
黒部川第四発電所
会議室
発電所会議室で昼食時間となる。
黒部の氷筍水のペットボトルをいただく。キャップには黒部ルート参加記念と記されている
黒部川第四発電所
中島みゆき
発電所内に中島みゆきのサインが飾られていた
黒部川第四発電所前駅
中島みゆきが紅白歌合戦で歌った場所はこの先
黒部専用鉄道 上部軌道
黒部川第四発電所前駅から欅平上部駅を結ぶ 6.5キロ
仙人谷から阿曽原までの区間は高熱区域であり高熱隧道と名付けられている。掘削当時は岩盤温度が160度に達し、現在でもトンネル内は40度前後となっている。そのため、車両は蓄電池式駆動車と耐熱式客車を使用している
黒部専用鉄道 仙人谷駅
仙人谷駅で一旦下車
仙人谷ダムが間近に見える
唯一、外を走る地点である
黒部専用鉄道 仙人谷駅
駅名表示、時刻表
仙人谷ダム
1940年に完成した堤高47.5m堤頂長77.3mの重力式コンクリートダム
欅平上部駅
2015年より企画されている「パノラマ展望ツアー」(旅行商品のため抽選ではない)で欅平駅よりこの欅平上部駅までは来ることができる。
但し、上部軌道への乗車はできない。
竪坑展望台
下部駅から少し歩いたところに外への出口があり展望台となっている
竪抗エレベーター
高低差200mを2分で移動
荷物を貨車ごと運ぶため籠の中までレールが続いている
黒部専用鉄道 下部軌道
欅平下部駅から欅平駅を結ぶ
途中スイッチバックがある
欅平駅
黒部ルート見学会黒部ダム出発コースの終着点
欅平出発コースの出発点でもある

黒部峡谷鉄道で宇奈月へと向かう
黒部ルート見学会では黒部峡谷鉄道の事前予約(料金振込)が必須である。